奥武蔵ハイキングコース〜奥武蔵・秩父の旅


吾野駅から顔振峠へ

しばらくは車道歩きです。ここは奥武蔵グリーンラインと呼ばれる幹線林道に通じるメインストリートですので車もそこそこ通ります。やがて、分岐した林道に入り本格的な山道となると、ひと歩きで先ほど分かれた車道の際に出て横断します。ここは風影と呼ばれる集落です。南面に面した日当たりのよい斜面に畑が広がります。
関東ふれあいの道と記された立派な石標を見て更に登ると道脇に摩支利天があり、ひたすら登りが続いた身には思わず境内で休みたくなるところです。峠は眼の前です。
顔振峠は南面に向かってすばらしい展望が広がります。 顔振(こうぶり)は正確には「かあぶり」と読みます。地元の人はみなそう呼びます。源義経が落ち延びる際に、その見事な景色に振り返ったことから名付られたという伝説があります。
また飯能戦争(慶応4年)に渋沢平九郎が敗走し、この峠を越えて、峠の反対側の黒山で最期を遂げており、歴史と伝説に満ちた峠です。よく晴れた日には奥多摩から富士山まで見通すことができます。展望台までは急坂をひと登りで、そこからは北面の越生方面も望むことができます。奥武蔵グリーンライン上では最も賑やかな場所で、茶屋も3軒あり、峠越えも現代では車なしには語れません。 吾野駅から徒歩約75分。

平九郎茶屋は実際に平九郎が立ち寄ったところからその名前が付けられました。また高山不動方面に少し行ったところにあるヴィラ・ヴェスタはおいしいハーブティーが飲める私のお気に入りの店です。

ログハウス調の吾野駅

ここで右の林道に

 素晴しい展望の顔振峠
・・・更に越上山、エビガ坂へ
顔振峠近くの林道から分かれたコースは等高線に沿った快適な道です。まもなく諏訪神社が見えてきます。秋に広い境内で行われる獅子舞が有名です。
越上(おがみ)山の分岐を過ぎると道は狭くなります。 三角点のある越上山山頂へはやや岩場が多い道をピストンコースでわずかの距離です。展望はほとんどありません。いつのまにか道は尾根道となり、林道の切り通しを越えるとまもなく左へ一本杉峠(越生方面)への道が離れていきます。更にその先を下った車道脇には獅子ヶ滝に下る道もあります。(獅子ヶ滝から鎌北湖にも抜けられますが、非常にわかりずらいので地形図必須です)
特に曲折があるとは感じませんが、十二曲りと呼ばれる鞍部からは鎌北湖へ下る道もあります(1999年3月現在通行止め)
きれいに枝打ちされた樹林地帯に達するとエビガ坂です。顔振峠から徒歩約100分。

静かな越上山山頂



鬱蒼としたエビガ坂


この先のルートへ
鎌北湖へ 東吾野駅へ 武蔵横手駅へ  

・・・更に黒山へ
黒山は温泉(鉱泉)宿も2軒あり、土産物屋や黒山三滝への遊歩道もあり、観光地として結構な賑わいをみせています。
渋沢平九郎自刃の地は顔振峠から降りてゆく車道沿いにあります。若くして死んだ彼の無念さが伝わってくるようです。渋沢平九郎については、 飯能市のホームページ上の飯能戦争に関する劇画でその生涯を知ることができます。
ここから越生までは東武バスで30分。約1時間おきにあり、日・祝日の最終は16:58です。時間があればひと風呂浴びて行ってはいかがでしょう。(ただ越生駅からの午後の八高線は非常に本数が少ないので、どちらかというと越生駅を起点として西武線側に歩いたほうが効率がよいです)

黒山

渋沢平九郎自刃の地

豪快な黒山三滝(男滝)